FN5-7ステンレスアウターバレル
- kazagake
- 2016年9月14日
- 読了時間: 3分

先日CADで書いた図面を形にしていきます。
今回は東京マルイ FN5-7のステンレスアウターバレルを作ります。
5-7のアウターバレルは独特でHOPチャンバー回りを分解すると単なる筒のバレルになります。
他の銃に比べるとエジェクションチャンバーまで一体成型になっていないので、旋盤だけあれば比較的容易に作れるので有りがたいです。
本当は快削ステンレス鋼で作ろうと思っていたけど、丁度いい太さのSUS304丸棒が在庫で残っていたのでそれを使う事に。(後々苦労する羽目になりますが・・・)

とりあえずガーっと外周切削。
とは言えSUS304そんな簡単にはいきません。
低速で回しながら切削油をつけ送りを微速で削っていく。
それでも素材はビビるし刃は食い込むし・・・粗削りだからまだ良いけど、この後が大変です。

外周を切削し、リコイルスプリングストッパー用のОリング溝を入れて、今回ロングバレル仕様にするにあたって、バレル先端にねじ山を切り、アタッチメントを付けるようにしました。
アタッチメントと言ってもバレルカバーか変換アダプターを作ってサイレンサーを装置出来るようにするだけなのですが・・・
そのねじ山ですが、M10 P1.5 並目ネジ規格です。
そこら辺に転がっているM10のナットがすんなり装着できてしまいます。
え?なぜピッチを1.5にしたかって?
うちの工房にはM10のタップとダイスが並目ネジ用しかなかった。
旋盤なら外ネジは幾らでもピッチを替えられたが、内ねじはバイトの都合上M10サイズはネジを切るのが非常に困難なので、四苦八苦するくらいならタップとダイスで作った方が簡単確実というだけの理由。
さらにM10規格のサイレンサーは存在しないので、規格なんて関係なしで作っても何の問題もない。
むしろ都合が良い。
どうせカバーを付けるからネジ山隠れるし。
試作品だから、その辺は結構適当です。
インナーバレルが入るように加工して寸法通りに切断してアウターバレルは完成。

左がノーマルアルミバレル、中央ステンレスロングアウターバレル、右インナーバレル
ステンレスバレルの切削痕が結構残ってしまいました。
やはり固いので、難しいです。

フロントバレルカバーも製作しました。
失敗して寸法通りに作れませんでした。残念。
ローレット加工で外形寸法の山と谷の寸法を考慮していませんでした。
とは言え一応形にはなったので、今後細かい所は調整していくとして・・・

組み合わせた感じ。

本体に組み込みました。

とりあえず、プロトタイプは完成しました。
組み込んでみると結構違和感があります。元々ノッペリしたフロントフェイスですが、ロングバレルにして若干ではありますがシャープになったかな。
試作品とは言え切削が非常に粗いのと、バレルカバーとアウターバレルのクリアランスが空きすぎてしまったのが悔やまれます。
2作目はもう少し色々と改良します。
#FN57
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