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ベレッタM92FS センチュリオン修理

  • kazagake
  • 2016年9月3日
  • 読了時間: 3分

先日Vショーで2000円で入手した訳ありベレッタの修理に着手してみた。

かなり古い個体なので部品はもう出ないだろうし、ジャンクで売られている辺り、オーナーも匙を投げたくなったのだろう。

不良の現象としてはマガジンガスバルブからのガス漏れ。お決まりである。

そのお決まりの不良が年数が経過すると部品が供給されなくなり修理不可に陥る。

ゴムパッキンの劣化が殆どなんだけど、大体は規格品のオーリングで修理対応可能だが、一部専用形状のパッキンはどうしようもない。単純な形状なら製作する事も可能だが・・・

ベレッタM92FS センチュリオン

作動もしっかりしてるし目立ったダメージも無い。

ガス漏れだけで遊べなくなるのは少々勿体ない。

マガジンだけ買って来れば良いのだが、現行のWAのベレッタマガジンを使うには少し加工が必要なので。

最もそれしか使わないなら加工しても良いのだが・・・

そんな訳で分解開始!

ガスバルブを固定しているプレートの六角キャップボルトを取り外します。

ロックプレート(部品名称は正しくない)の隙間に-ドライバーを差し込んで少しずつ浮かしていきます。

ガスバルブのオーリングが張り付いているのでかなり固いです。

ある程度浮いたらラジオペンチ等でつまんで引き抜きます。

浮いてしまえば後は楽です。

バルブシート部分のパッキン(特殊形状なので損傷させないように)を取り外します。

それとバルブスリーブのОリング(親指の爪の先にあるОリング)も取り外します。

バルブシートパッキンが外れたらバルブのストロークが稼げるので、先端のEリングが取り外しやすくなります。

バルブシートパッキンを取り外すとピストンストロークが稼げるのでEリングが取り外しやすくなります。

(画像では判別しにくいですが、ピックツールの先端にEリングがあります)

ガスバルブASSYを分解出来ました。

私は指が太いので小さい部品を取り扱う時は大変です。

このガスバルブはパッキンが3個しか使われていないのには驚き。

バルブシートのパッキン(左)、スリーブのОリング(中央)、バルブシャフトのパッキン(白い奴)以上。

本当なら全部新品にしたいのですが・・・

万策尽きて途方に暮れたらWAに問い合わせてみよう・・・

Оリングに関しては工房でストックしているОリングで対応できそう。

工房で用意しているストックのОリング達

同じメーカーでも年式や機種によって使われているОリングは様々なので、全然足りないですが。

足りない物は、入手可能な規格サイズならその都度仕入れる感じですね。

スリーブОリングはほぼ一致するものが有りました。

後は、このシャフトのパッキン・・・どうしようも有りません。

とりあえずОリングだけ交換して、組み上げてガスを入れたらプシューっとガスが漏れてくれました。

まぁ仕方がないです。古いんですから。

しかも、ガスルート側とピストンシャフト側の両方での漏れ・・・・

最初より酷くなってるし!

ガスルート側はバルブシートパッキンの密着不良だし、シャフト側はこの白いパッキン。

("゚д゚)ポカーン  途方に暮れ・・・無い!

でも両方のパッキン共硬化は酷くないのでパッキンにテンションをかけてやれば漏れなくなるだろうと予想して対策をしてみます。

工房のストックОリングをとある箇所に大小2個追加して試してみます。

どこの箇所に入れたかは企業秘密です。

結果は・・・漏れが止まりました。

一晩置いてもガスが漏れていないのでOKです。

修理完了しました。

これでまた息を吹き返してくれます。

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