CZ75コンバットカスタム
- kazagake
- 2016年7月17日
- 読了時間: 3分
リコイルスプリングガイドがロング仕様になりました。
巷ではロングスプリングガイド仕様にするのをコンバットカスタムと言うらしい?調べてみるとなんとなくそんな命名が多い気がしたから、この銃もCZ75コンバットカスタムにしてみた。

とりあえずそこら辺に転がっていた在庫のS45C丸棒で大まかに形を作ります。

先端部分の完成!
とは書いてしまうと簡単だけど、細く長いものになってくると旋盤加工でもフライス加工でも、刃物を当てると母材が逃げてしまって上手く削れないし、ビビリも発生して加工した際の精度が全くでなくなってしまう。そこが難しくも面白いところでもあるが・・・以前は何度も素材も刃物もダメにしました。
母材をしっかり固定する事と適正な回転数と切り込み量、送り速度。そこら辺の感覚はまだまだ経験不足だけど、何とか使える程度の物を作れる様にはなりました。
まだ、後端部分の加工は残っていますが、形になってきました。
下に敷いてある紙っぺらは手書きの図面です。お気になさらず・・・

後端部分の完成!
一度チャックから母材を離してしまうと、再度チャックに固定させようとすると芯が全く出ない。
うちの工房の旋盤は四爪の独立チャックなので、センターを出すのにちょいと苦労するのです。
スクロールチャックより全然センターは出しやすいけれど、それでも調子の良い日で1/100mmの精度で出すのが限界。普段は2~3/100mm辺りでセンター出しをしています。
最もそんなに精度がシビアに要求されるものを作る事はほぼないですが・・・
そんなわけでロングスプリングガイドの完成です。
画像上のノーマルと比べると倍くらい長くなりました。

さてとここからスライドの加工です。
当然の事ながら元はロングガイドタイプでは無いのでスライド先端にガイドの穴は開いていません。
これを今回制作したロングガイドを取り付けられる様に穴あけ加工を施します。

大げさに穴あけ加工とか言ってしまいましたが、そんなに大げさな事はしない(笑)
大体センター位置を決めて、覚悟を決めてエイヤーと穴を開ける。失敗できない緊張の一瞬です。
何で穴を開けたかって? 電動ドリルですyo。
ほぼセンターに穴が開きました。 ヨカッタヨカッタ。

下穴が開いたら、製作したロングスプリングガイドの外径より若干だけ大きめの穴に広げて完成。

完成前に、鉄材料の生地のままだと放っておくと錆びるのでガンブルー処理をしてみました。
使ったのはインディの鉄用ガンブルー液
ガンブルー処理中の写真は撮ってません。OTL

そして、いきなり完成!
ロングガイドにガンブルー処理がされていてなかなか格好良くなりました。
画像だと伝わりにくいけど実物はいい感じに仕上がっております。
だけど、普通に収まりすぎて、カスタムされているのに気がつかれないのが悲しい(つд⊂)
CZに詳しい人か比べてみないと解らない位普通・・・まぁそれで良いんだけどさ。

そもそもロングガイドにしようと思ったきっかけが、撃ってるとスライドがフレームから外れると言う致命的な難病を抱えていた銃で、なんとかしようとスライドレールに肉盛して外れにくくしてみたりしたけど、スライドの動きが重たくなるし、フレームに歪みがあったりで、イマイチ改善が見られなかったので、ロングガイド仕様にしてスライドをガイドに通してしまえと。
そんな理由からこのカスタムが出来ました。
おかげでスライドも外れなくなり、実戦投入出来るレベルになりました。
20ウン年前のヴィンテージものの銃ですが、きっちり治してやれば、まだまだ遊べます。
#CZ75
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